運動がうつや不安の予防に有効であることが、しばしば指摘されてきました。
今回は、スポーツ等への参加と体を動かさない活動の割合が、どのようにうつ症状と関連しているのかを調べた研究をご紹介します。
Association Between Physical Activity and Sedentary Behavior With Depressive Symptoms Among US High School Students, 2019
アメリカの高校生を対象とした調査 2019 Youth Risk Behavior Surveyを元としており、13,526人の高校生が対象となりました。
2週間以上続くうつ症状と筋力トレーニングやスポーツ等の身体活動への参加、体を動かさない活動(ゲーム、コンピューター、テレビ等)との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・活発な身体活動やスポーツへの参加は、うつ症状の発生頻度を低下させていました(例: 最近1週間で身体活動に参加したのが5日以上の場合、うつ症状の発生に関するオッズ比0.81倍)。
・体を動かさない活動の時間が多いとうつ症状のある割合が多くなっていました(例: 学校がある日の夜に3時間以上デジタル機器を使用している場合に、うつ症状が発生するオッズ比1.61倍)。
要約:『身体活動が少ない場合には、うつ症状が多くなっているかもしれない』
論文の議論のところでも述べられていますが、うつ症状の結果として身体活動が低下している可能性も高いので、研究のデザインから考えても解釈は保留したい内容であると思われました。
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