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軽度認知障害に対する経頭蓋直流電気刺激の効果

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

◎要約:『軽度認知障害に対する認知機能訓練+経頭蓋直流電気刺激(tDCS)は、認知機能低下を抑制するかもしれない』






今回は、軽度認知障害(うつを伴う場合を含む)に対して認知機能訓練と経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の有効性を調べた研究をご紹介します。


抑うつ症と軽度認知障害における認知機能低下の抑制

Slowing Cognitive Decline in Major Depressive Disorder and Mild Cognitive Impairment

A Randomized Clinical Trial


カナダにおける研究で、抑うつ症や軽度認知障害を伴う375人(平均72.2歳、女性62%)が対象となりました。


認知機能訓練+経頭蓋直流電気刺激(tDCS)をグループと偽の刺激を行うグループに分けて、平均4年間の経過観察を行いました。


結果として、以下の内容が示されました。


・認知機能訓練+経頭蓋直流電気刺激(tDCS)のグループでは、認知機能低下の速度が低下していました。


・特に抑うつ症を伴う場合や遺伝的なリスクが低い場合には、認知機能低下に対する効果が大きくなっていました。



通常の認知能力からの認知機能低下の抑制効果を調べた場合には、差異がはっきりしないようなので、効果が現れる対象については検討が必要なのかもしれません。

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