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通常の禁煙法と長期ニコチン代替療法の有効性比較

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

◎要約:『通常の禁煙法と長期の方法は成功率に大きな違いはなく、両方で一定の有害性軽減を認める可能性がある』





今回は、通常の禁煙法と長期間でニコチン置き換えを図る方法の有効性を比較した研究をご紹介します。


閉塞性肺疾患に罹患した患者に対する通常の禁煙法と長期ニコチン代替療法の有効性比較

Effect of Long-term Nicotine Replacement Therapy vs Standard Smoking Cessation for Smokers With Chronic Lung Disease

A Randomized Clinical Trial


(喫煙を継続することで病状の進行が速くなることが知られている)閉塞性肺疾患に罹患している398人(平均56.0歳、女性59.8%)が対象となりました。


通常の禁煙法(10週間のニコチン置き換えと4回のフォローカウンセリング)と長期間での禁煙法(12ヶ月でのニコチン置き換えと6回のフォローカウンセリング)を比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・12ヶ月後のCO濃度で確認された禁煙維持率は、通常の方法で11.7%、長期の方法で12.2%で明らかな違いはありませんでした。


・通常の方法の後に喫煙を続けている場合や、長期の方法を行っている場合の両方で、タバコに含まれる有害物質への暴露が軽減していました(喫煙本数、呼気中CO濃度、有害物質の尿中排出量で確認)。



成功率は両方とも1割程度ですが、全体として有害物質への暴露軽減にはつながるのではないかという内容でした。

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