エクササイズとしての運動は認知能力低下を予防する効果があるのではないかと指摘されてきました(以前のブログでもお伝えしたように、仕事としての身体活動はそうではないようです)。
今回は、大きな規模でエクササイズの習慣と脳体積との関連を調べた研究をご紹介します。
Exercise-Related Physical Activity Relates to Brain Volumes in 10,125 Individuals
エクササイズとしての身体活動は脳体積と関連する
健常者10,125人(平均52.98歳、52.3%が男性)が対象となりました。
エクササイズを「10分以上通常よりも呼吸と脈拍数を増加させる身体活動」と定義して、エクササイズの習慣とMRI画像で調べた脳体積との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・7,606人(75.1%)の人が週4日程度のエクササイズを行っていました。
・年齢、性別、BMIについて調整を行った後、エクササイズの日数が増加することは、全体的な脳体積の増加(全灰白質、全白質、海馬、前頭葉、頭頂葉、後頭葉を含む)と関連していました。
要約:『習慣的なエクササイズの回数が多い人ほど、脳の体積が大きいかもしれない』
ここでは純粋に脳体積に着目しており、機能的な面は不明ですが、客観的な指標として「運動→脳が大きくなる」という関係が分かりやすい内容でした。
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