運動が少なく、座っている時間が長いことで、精神状態の悪化する可能性ついて指摘されてきました。
今回は、高校生を対象として、運動する時間・座っている時間とうつ症状との関連を調べた研究をご紹介します。
Association Between Physical Activity and Sedentary Behavior With Depressive Symptoms Among US High School Students, 2019
身体的運動/静坐行動とうつ症状との関連
若年者の行動調査(Youth Risk Behavior Survey)を元にしており、13,526人が対象となりました。
運動(全身運動、筋力トレーニング、スポーツチームへの参加)や座位行動(テレビ鑑賞、コンピューターやその他のデジタル機器使用)の時間を調べ、うつ症状との関連を検討しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・全体の36.7%にうつ症状を認めました。
・1週間に5日以上運動をしている人のうつ症状の生じる割合は30.1%、1つ以上のスポーツチームに参加している人では32.7%と比較的少なくなっていました。
・座位の行動が、学校が終わった後でテレビ鑑賞が3時間以上の人では40.5%、デジタル機器の使用が3時間以上の人では42.7%となっていました。
要約:『高校生において、運動が少なく、座位での活動が多いことが、うつ症状と何らかの関連を持っているかもしれない』
随伴する要素や因果関係の有無等、解釈には注意が必要と思われますが、身体的活動の低下とうつ症状との関連性を示した内容でした。
もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/
rTMS治療:
YouTubeチャンネル(オンライン講座):ttps://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ
Comments