
昨日は、運動が及ぼす脳や身体への影響について、うつの予防効果を伝えしました。
今回は、昨日の研究のように追跡して経過をしっかり観察した場合と違って証拠としての信頼度は下がるのですが、調査時点での運動習慣の影響を広い年代で調べた研究(2006年)をご紹介します。
定期的運動と不安・うつ・パーソナリティ
オランダにおける双子とその家族(19,288人)を対象とした研究で、年代は思春期から高齢者までに及んでいます。
まず、1週間に少なくとも1時間、運動強度の単位で4METS以上の運動をしていたのは全体の51.4%、思春期では70%、高齢者では30%となっていました。
全体として、定期的な運動の習慣がある場合に、
①少なくなっていたのは、不安(−0.18 SD)、うつ (−0.29 SD) 、パーソナリティのうち神経症的傾向 (−0.14 SD)で、
②多くなっていたのは外向性 (+0.32 SD) 、刺激欲求(+0.25 SD ~ +0.47 SD) でした。
つまり、年代が異なっても、(原因となっているかは分かりませんが)運動習慣を持っていることは、精神的な「健康度」と大きく関連しているようです。
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