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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

過敏性腸症候群の国際的有病率と危険因子




特定の原因は分からないが、下痢や便秘等の腸の不調を繰り返す場合に、“過敏性腸症候群  Irritable Bowel Syndrome(以下、IBS)”と言われることがあります。


今回は、過敏性腸症候群についての有病率や危険因子を調べた論文のまとめ(メタ・アナリシス)をご紹介します。


Global Prevalence of and Risk Factors for Irritable Bowel Syndrome: A Meta-analysis

過敏性腸症候群の国際的有病率と危険因子


15歳以上の過敏性腸症候群に関して、有病率を調べた報告81本(260,960人の対象者を含む)が分析の対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。


・報告を統合した結果、有病率は11.2%でした。


・有病率の報告には国や診断基準による違いが大きくなっていました(1.1~45.0%)。


・有病率は女性の方が男性よりも多く(オッズ比1.67倍)、50歳以上で少なく(オッズ比0.75倍)となっていました。


要約:『過敏性腸症候群の有病率は概ね1割程度で、女性や若年でやや多くなるかもしれない』


有病率の報告に相違が大きく、実態を正確に反映しているとは言えないかもしれませんが、日常的に認められる疾患の一つと考えて良さそうです。



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