失明の原因として、しばしば糖尿病性網膜症や緑内障等が指摘されます。
今回は、軍関係者に比較的失明が多い理由を調べようとした研究をご紹介します。
違法薬物の使用と現役・退役軍人の失明
106人の軍関係者と1,572人の一般人について、一定期間(2013~2018年)の統計や自記入式の調査を用いて検討を行いました。
結果として、以下の内容が示されました。
①軍関係者には違法薬物の使用 (20.75% vs 13.62%) とHIV感染 (1.89% vs 0.41%)が、一般人には食生活の悪化 (7.61% vs 13.21%)が目立った。
②軍関係者の方が失明が多く(8.49% vs 4.48%)、他の要因を調整して特に原因と考えられたのは違法薬物の使用だった。
つまり、軍の関係者に認められる健康に悪影響を与えそうな複数の要因がありましたが、今回の分析では違法薬物の使用が最も考えられそうです。
日本では、大きな割合を占める要因とはなっていないと思われますが、違法薬物だけではなく、多くの物質使用で視力の問題にも気を配る必要があると思われました。
#薬物依存(乱用)
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