
今回は、ニーズが高まっている遠隔医療に関して、特に希死念慮を伴ううつ状態(病)に罹患しているような例でも効果があるか確認した研究をご紹介します。
精神科の急性期ケアにおける遠隔医療
207人ずつ対面式の精神療法(アクセプタンス&コミットメント・ セラピーと呼ばれる心理療法をベースとする方法)とZoomを使った遠隔医療の方法(精神療法は同様)を行いました。
結果として以下の内容が示されました。
①両方のグループともうつ症状などの改善を認め、効果に明らかな差異を認めませんでした(これは遠隔医療でも対面式と同等の効果があるという意味ではありません)。
②遠隔医療の方が、高い出席率と継続率を認めました。
つまり、“精神科的遠隔医療でも効果があり、継続しやすい等のメリットがある”ことが示唆されました。
現在は特に遠隔の選択肢を設けることが推奨されていますが、今後は元々症状の性質から交通機関を利用しにくい人等のために遠隔が選択できるようになることも期待されます。
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