野菜や果物の摂取が体に良いことは分かっていても、なかなか定期的に摂取するのは面倒な点があるかもしれません。
今回は、野菜や果物の摂取がストレスの感じ方にも影響を与えるかもしれないという内容の研究をご紹介します。
果物と野菜の摂取は人生の長期に渡ってストレスの感覚程度と逆相関する
8,689人(平均47.4歳 49.8%が女性)の成人に対して食事内容評価のための尺度( Food Frequency Questionnaire)を用いました。(そのうち1,187人については血清中のカロテノイドも調べました)
また、ストレスについてはPerceived Stress Questionnaireという尺度を用いて感覚的なストレスを調べました。
結果として以下のことが示されました。
①最も果実や野菜を摂取するグループの人は、最も食べないグループの人たちに比較してストレスの感覚が10%低い。(野菜と果物を別々に調べても同様でした)
②果物や野菜の摂取は中年期(45歳以上65歳未満)において、低いストレスと関連していました。(他の年代では明らかではありませんでした)
③カロテノイドの濃度は調整前で低いストレスと関連していました。(年齢などについて調整すると明らかではありませんでした)
つまり、年代によって効果の出方に差があるものの、概ね“果物や野菜をたくさん摂っているとストレスの感じ方を軽くできる”かもしれません。
あまりはっきりとした結果ではありませんが、果物や野菜を摂るように努力している人たちにとっては勇気づけられる内容だと思われました。
Comments