閉経前後の女性では、ホルモン濃度の変動により精神状態の悪化が生じることがあります。
今回は、特に統合失調症に関して、閉経前後の女性における再燃リスクを調べた研究をご紹介します。
Women with Schizophrenia-Spectrum Disorders After Menopause: A Vulnerable Group for Relapse
統合失調症に罹患した女性の閉経後の変化
フィンランドの疾患登録を用いた研究で、統合失調症や統合失調感情障害に罹患した61,889人が対象となりました。
性別や年令(45歳未満と45歳以上)で分け、精神病症状による入院のリスクについて調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・45~50歳において、常に入院の可能性が女性の方が高くなっていました。
・45歳以上の女性では、45歳未満よりも入院のリスクが高くなっていました。
・45歳以上の女性では、より高用量の薬剤を必要としていました。
要約:『45歳以上の女性では、男性や45歳未満の女性より統合失調症再燃のリスクが高い可能性がある』
統合失調症に罹患した女性では、閉経後の精神症状の変化に注意が必要であると思われました。
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