頻用される胃薬(プロトンポンプ阻害薬)とアルツハイマー病の関連性

比較的良く使用される胃薬であるプロトンポンプ阻害薬(以下、PPIと表記)と認知症リスクとの関連が指摘されてきました。
今回は、PPI処方の時期や期間、大まかな種類も含めて、認知症リスクへの影響を調べた研究をご紹介します。
Associations between proton pump inhibitors and Alzheimer’s disease: A nested case-control study using a Korean nationwide health screening cohort
https://www.researchsquare.com/article/rs-1435267/v1
韓国における研究で、17,225人のアルツハイマー病患者とその4倍の健常者が比較の対象となりました。
ある状態が起きやすくなる傾向のスコアを調整して比較することにより、PPIの服用によるアルツハイマー病発症への影響を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。