高脂肪食やスナック類等の加工品が、認知症のリスクと関連することが指摘されてきました。
今回は、食事内容や摂取の仕方がどのように認知症の発症に影響するのか調べた研究をご紹介します。
ネットワークによる解析法を用いた認知症を予測する食事パターンの調査
フランスの3つの都市に住む65歳以上の9,294人(平均78歳、74%が女性)を対象としています。
1日の食事内容を思い出してもらって聞き取りを行い、認知症との関連を調べました(平均12年の観察期間)。
結果として、以下の内容が示されました。
①加工品の摂取を組み合わせている場合に特に認知症の発症が多くなっていました(例として、ハムなど食肉加工品、デンプン・スナック類、アルコール等の組み合わせ)。
②組み合わせのパターンがはっきりしていない場合(食事のバリエーションが幅広い場合)の方が、認知症の発症は少なくなっていました。
つまり、“加工品を中心とした少ない品目の食事より、幅広い種類の加工されていない食事を摂るほうが認知症の発症が少なくなるかもしれない”と言えそうです。
食事を準備する手間を考えると、炭水化物中心になったり、加工品に頼ってしまいがちですが、できるだけ多様な食品を自分で料理して摂取するほうが認知症の発症を抑制できる可能性が示されていました。
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