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高齢受傷者に対する協働チームによる在宅ケア

◎要約:『不安や抑うつを伴う中高年層の外傷後のケアについて、心理士を含んだチーム医療が有効である可能性がある』





今回は、高齢の受傷者に対して行う多職種の協働チームによる在宅ケアの有効性を調べた研究をご紹介します。


Collaborative Care for Injured Older AdultsThe Trauma Medical Home Randomized Clinical Trial

高齢受傷者に対する協働チームによるホームケア


アメリカの複数の外傷センターで治療を行った中枢神経系以外の外傷のあった50歳以上の中高年層429人(平均69.3歳、女性53.1%)が対象となりました。



外科医、呼吸器科、老年科医師、看護師、心理士を含む多職種のチーム医療が治療開始から6ヶ月間の介入を行い、通常の治療と比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。。


・12ヶ月後の経過を調べたところ、外傷による障害の評価尺度(精神面も含む)で、通常治療との間に明らかな差異はありませんでした。


・部分的な集団を対象とした評価で、治療開始時点で不安と抑うつが認められた場合には、チーム医療の介入の方が改善が大きくなっていました。




外傷時に精神面での問題を合併している場合には、様々な側面からのアプローチが必要であると思われました。

 
 
 

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