
先日、生活習慣が認知能力の経過に与える影響についてお伝えしました。
今回は、少し以前の論文(2019年)ですが、高齢期における生活習慣とその時点での認知能力との関連を調べた研究をご紹介します。
Demographic and Lifestyle Factors and Memory in European Older People
人口学的要素と生活習慣が記憶に与える影響
ヨーロッパの大規模な研究 Survey of Health, Ageing, and Retirement in Europe (SHARE)のデータを元にしている研究で、23,641人(平均70.2歳)が対象となりました。
結果として、記憶に影響する要素として以下の内容が示されました。
<記憶に悪い影響を与える要素>
・年齢
・身体的制限
・過去のアルコール問題
・喫煙(短期記憶のみ)
・長期の病気(女性の長期記憶のみ)
<記憶に良い影響を与える要素>
・教育レベル
・非アルコール飲料の多さ
・週に1回以上の運動(中等度以上)
・頻度の高い飲酒(男性)
要約:『高齢期の記憶に影響を与える要素として、アルコールや喫煙、運動レベルなど、様々な要素が考えられるが、性別や影響を与える領域によって多様である』
細かい点かもしれませんが、多めの水分摂取は血管性病変を予防し、脳の機能を保つ上でも大切であると思われました。
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