魚油のサプリは気分改善に有効ではない?


魚油に含まれているEPAやDHAは、うつや不安の予防に有効であるという指摘がなされてきました。


診察の中でも、栄養面でおすすめすることがあるのですが、今回50歳以上での調査結果をご紹介します。


Effect of Long-term Supplementation With Marine Omega-3 Fatty Acids vs Placebo on Risk of Depression or Clinically Relevant Depressive Symptoms and on Change in Mood Scores

A Randomized Clinical Trial

海洋性オメガ3脂肪酸サプリの長期投与によるうつに対する効果(ランダム化臨床試験)


うつ症状のない50歳以上の成人18,353人(平均67.5歳)を対象としました。


魚油サプリ(EPA 465mgとDHA 375mgを含む)と偽薬を摂取するグループに分け、平均5年間経過を観察しました。


結果として、以下の内容が示されました。

①魚油を摂取したグループの偽薬に対する相対的なうつ病リスクの目安(ハザード比)は1.13倍で、明らかな差を認めなかった。

②PHQ-8を用いたうつ症状の経過観察でも明らかな違いを認めなかった(グループ間でのスコアの差は0.03だった)。


つまり、“(50歳以上で)魚油のサプリを数年にわたり摂取しても、うつのリスクは軽減しないかもしれない”ということです。


今回の研究では、摂取量が推奨されるレベルよりも低いことや、評価法が自己記入式であること等もあり、これで魚油(EPAやDHA)を摂取することの全体的有効性は否定されませんが、研究の方法によっては異なる結果が出る可能性があるのかもしれません。


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