
コンセプトについて、中でも述べられているように本書はたしかに「復職支援の専門家がずっとついていて、サポートしてくれているような本」だと感じました。
第1章 会社を休む準備
第2章 回復期の過ごし方
第3章 復職の準備
第4章 いよいよ復職
第5章 帳票・書式
それぞれの時期に応じたアドバイスが書かれており、休職した後どのように過ごしたら良いか迷われている方にとってとても参考になります。生活記録表のつけ方や復職プランの立て方なども具体的にかかれています。
特に、巻末につけられている帳票や書式はそのまま使用することができ、利用する立場に立った利便性の考慮が隅々までされているように思いました。
また、患者さんの立場だけではなく、「会社の担当者の方へ」という囲みで示されたアドバイスも、「職場の人がこういうことを考えてくれたら、休職・復職の過程がうまくいくだろう」という内容となっていて、助かります。
全体として、詳し過ぎず、簡潔すぎずバランスがとれた内容で、休職から復職までの流れが見渡せるようになっており、休職に入った方が自分の位置を見定めるためにも非常に有用だと思いました。