統合失調症を早期に診断し、治療を開始することで、その後の生活への影響を少なくしようという試みがなされています。
今回、ご紹介するのもそのような早期診断に役立ちそうな研究です。
神経接続の分析で精神病への移行を予測する
機能的MRIという画像検査で、脳の働きを評価しました。
200人以上の前駆症状(本格的な症状が出現する以前の前触れのような症状)の見られた方を対象に、健常者との比較を行いました。脳内でのつながり方にある特徴的なパターンがみられるときには、そうでない場合に比べて3倍程度、精神病への移行が多くなっていました。
統合失調症も他の病気と同様に、早期発見・早期治療が重要と言われており、現在少しでも早く病気を診断できる方法を開発する努力が続けられています。
その中でも今回の研究は規模も大きく、内容も詳細で、今後の早期診断への端緒となる可能性を感じるものでした。