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画面を見る時間(スクリーンタイム)が多いと発達は遅れる

もりさわメンタルクリニック

子どもにおとなしく時間を過ごしてもらうため、テレビを画面を見せておくということは多いと思います。

特に忙しい時には、子どもに向き合っている時間が取れず、スマホ・タブレット・ゲーム機等のスクリーン機器に頼らざるを得なくなることがしばしば起こります。

このようなスクリーン(画面)に依存した養育に関する資料として信頼性が高い論文が出たので紹介します。

画面を見る時間と発達検査結果の関連

カナダの2441組の母子が調査の対象となりました。

コミュニケーションや粗大な運動・巧緻(細かい)運動・問題解決能力・社会技能を評価する検査を行い、その結果と子どもが画面を見る時間との関係を長期に渡って(5歳まで)調べました。

その結果、画面をみる時間と発達検査結果には負の関係(3歳でβ, −0.08; 5歳でβ, −0.06)を認めました。

つまり、テレビ・スマートフォン・ゲーム機器などの画面を見ている時間が長ければ長いほど、子ども発達が広範に遅れることを示しています。

これとは逆に、発達を(15%程度)促進する要素として、母親のうつ傾向が低いこと、身体運動が多いこと、読書時間が長いこと、毎日の睡眠時間が長いこと等が考えられました。

画面でみせる内容に関する精査までは行われていないのですが、一般的に画面を見て長時間過ごさせる子育ては発達に対して良くない影響を与えるようです。今までの自分の子育てを反省させられる内容の論文でした。

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