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バーチャルリアリティによる催眠で術後の痛みが軽減する


催眠療法が痛みの軽減に有効であることは以前から指摘されていましたが、客観的なデータに乏しい面がありました。

特に最近アメリカでは疼痛に対する麻薬性鎮痛剤の過量投与による死亡が問題となっており、鎮痛剤によらない疼痛管理が模索されています。

今回は子どもに対する脊柱側弯症の術後疼痛で、バーチャルリアリティによる催眠療法の効果を調べた研究をご紹介します。

Effect of Virtual Reality Hypnosis on Postoperative Pain and Morphine Consumption after Surgery for Scoliosis: A Retrospective Evaluation in Children

脊柱側弯手術での術後疼痛と麻薬使用に対するバーチャルリアリティ催眠の効果

21人の脊柱側弯の手術を受けた子どもが調査の対象となりました。

10人は通常の疼痛管理に加えて術後3日間毎日20分のバーチャルリアリティ催眠(HypnoVR®, helmet Samsung Galaxy S7 Gear VR®)を受け、11人については通常の疼痛管理のみが行われました。