スパイスが薬と同じくらいADHDに効く?


サフランというスパイスについては私も聞いたことがあります。

クロッカスとよく似た花のめしべから取れるのですが、機械での採取ができず、すべて人力で手間がかかり、値段も高く、高級スパイスとして知られているらしいのです。

90%がイランの原産で、古くから抗けいれん薬や消毒薬などとして用いられてきました。そして、最近では抗うつ効果について示した論文も存在します。

今回、紹介するのはイラン発信で、現在頻用されているADHD治療薬であるメチルフェニデートとこのサフランの効果を比べた研究です。

Crocus sativus L. Versus Methylphenidate in Treatment of Children with Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: A Randomized, Double-Blind Pilot Study

ADHDの治療における薬用クロッカス(サフラン)とメチルフェニデートの比較

6~17歳のADHDの診断を受けている54人の子どもが対象となりました。ランダムにサフランを飲用するグループとメチルフェニデート(用量が多い/少ない)を服用するグループに分けられ、その効果を確認しました。

6週間の試験期間のうち、最初と3週間、6週間のADHDの症状スケール(保護者用/教師用)が測定され、サフランはメチルフェニデートとほぼ同程度の効果を認めたとのことです。

実際、サフランにはドーパミンとノルアドレナリンの再取り込み阻害作用、NMDA受容体のアンタゴニスト(拮抗薬)、GABA受容体のアゴニスト(刺激薬)としての薬理作用が知られており、ADHDに対しては有効である可能性が予想されていました。

先日ご紹介したアルツハイマー型認知症に対する“聖なる薬草(イエルバ・サンタ)”のように、疾患治療/予防に非常に有効な自然物が見つかることがあります。

植物などの自然物由来だからと言って必ずしも副作用が少ないわけではありませんが、今後も治療上のブレイクスルーとなりうる物質の発見が期待できる分野であると思われました。

#ADHD #薬物療法

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