メンタルアプリの有用性について


先日、高所恐怖をVR(仮想現実)アプリで改善する方法に関する論文を紹介しました。(記事:VRアプリで高所恐怖を軽減する

現在、認知行動療法を応用した様々なメンタル系のアプリが非常に多く、単なるテキストや音声等で情報提供のみを行うものから、モニタリングやトラッキングと言われる携帯機器ならではの機能を生かしたものまで玉石混交の状態のようです。

本日は、そのような精神症状改善のためのアプリケーションソフトの質について調べた研究をご紹介します。

Mobile App Tools for Identifying and Managing Mental Health Disorders in Primary Care

プライマリケアの領域における精神疾患の特定や管理を行うための携帯アプリ

メンタルアプリに関する一般的な問題点を抽出するために、アプリケーションソフトの研究を行った70本以上の論文の検討が行われました。

分析は、価格、アップデート、開発者情報、安全性、ソフトに含まれる方法が医学・心理学的証拠に基づいているか等を指標として行われました。

良いアプリケーションの条件としては使いやすく、証拠に基づいた方法で、個人情報が守られることが挙げられますが、これらの条件を満たさないものも多かったようです。

不安障害の領域ではほとんどがテキストや音声案内のみで心理療法になっておらず、特に摂食障害の領域では、不正確であるだけでなく、疾患を増悪させる可能性のある内容も認められました。数の多いうつの改善アプリでは10%のみが医学的証拠に基づいていると考えられました。

多くの点で問題がありましたが、一方で、トラッキングやモニタリングを行う携帯機器独自の有利性を生かし、アルコールや喫煙コントロールなどで優秀なアプリケーションが多いとの見解が示されました。

多くのアプリケーションがあふれている状況ですが、その医学・心理学的根拠については希薄なものも多く、娯楽のためではなく実際の効果を求めて使用する場合は、開発背景や根拠について確認が必要と思われました。

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