以前に怒りとの付き合い方についてはアンガーマネジメントについていくつか本を紹介しました。(アンガーマネジメント実践ブック 安藤俊介著/ ○✕マンガ もう怒らない本 安藤俊介著/ 『ADHDの人のためのアンガーマネジメント』 高山恵子監修/ 『怒らない伝え方』 戸田久実著)
今回は子ども向けのやさしい言い方ではありますが、怒りとの付き合い方をワークとして具体的に書いた本を紹介します。
怒りという感情を悪者にするわけではなく、怒りの持っているエネルギーを適切に使うためにも、「付き合い方」を学ぶ必要があるように感じます。このあたりのことをこの本では以下のように書いています。
「怒りというは、実はあたりまえの健全な感情なのです。快い感情ではありませんが、なにか問題が起こったことを体が警告してくれているのが怒りなのです。……(中略)子どもに怒ってはいけないというメッセージを送るのではなく、怒りを利用して、(破壊的ではなく)建設的な方法でそのエネルギーを使うことを子どもが学べるよう手助けがしたいのです。」
特に第1章では、自分の感情という車のハンドルを自分自身が握ることの大切さを説いて、その後、怒りと付き合うワークが続きます。
第5章:怒りの消火法1 ちょっと、ひと休みしてみよう
第6章:怒りの消火法2 水をかける考え方をしよう
第7章:怒りの消火法3 怒りを安全に吐き出そう
第8章:怒りの消火法4 問題を解決しよう
全体として怒りを火として喩え、そのエネルギーが破壊的にならないように、扱い方の工夫を書いてあります。
子どもだけではなく、大人が学べる内容になっているので、怒りとの付き合い方をもっと上手にしたいという方、特に具体的な方法をやさしい語りで学びたい方にに広くおすすめしたい本です。