不安に関連する精神疾患の原因遺伝子について


「不安」は多くの精神疾患に共通して認められる症状であり、いわゆる「不安症」の遺伝的背景については、ほとんど分かっていません。

今回は、「不安に関連する疾患」について広範囲に遺伝的背景を探ったデンマークの研究をご紹介します。

Genetic Variants Associated With Anxiety and Stress-Related Disorders A Genome-Wide Association Study and Mouse-Model Study

不安関連障害の遺伝的変異

多様な不安関連障害を持つ12655人と比較対照として19225人が調査の対象となりました。不安障害の既往についてはデンマークの全国的疾患記録が用いられ、関連する遺伝変異についての分析が行われました。

結果として、PDB4B(phosphodiesterase 4Bという酵素をコードしている部位)が候補の遺伝子として挙げられ、マウスを用いた実験でも、この部位の障害で不安関連行動が観察されました。

さらにこの遺伝子変異は教育レベルや肥満・喫煙・生殖関連の成否とも関連しており、広範な特徴にとって共通した遺伝的背景である可能性が示されました。

このような広い範囲に認められる症状や障害の遺伝的特徴を見出すためには、今回のような大規模なサンプルが必要であり、今後も多くの困難が予想されます。

しかし、遺伝的背景が分かるということは、最も根源に近い部分からアプローチできる可能性が生じることであり、今後もこの領域で新たな手掛かりが見いだされることが期待されます。

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