スクリーンタイム(テレビ、スマートフォン、コンピューター、ゲームなどを見ている時間)と精神症状の関連についての論文をみる機会が増えました。
ソーシャル・メディアやゲームとの付き合い方が、精神衛生にとってそれだけ脅威であるという意識の現れであると思われます。
今日は、思春期におけるスクーリンタイムとうつ症状との関連について調べた研究(カナダのコホート)についてご紹介します。
思春期におけるスクリーンタイムとうつ症状との関連
3826人(平均12.7歳、女子47%)について、4年間繰り返しスクリーンタイムとうつ症状の評価が行われました。
結果として、特にソーシャル・メディアとテレビについて、スクリーンタイムとうつ症状の重症度との関連を認めました。
例えば、ソーシャル・メディアとの関わりでスクリーンタイムが1時間増えるごとに、Brief Symptoms Inventoryという尺度で0.64単位のうつ症状の増大を認めました。
明確な因果関係というわけではありませんが、スクリーンタイムとうつ症状との間に上記のような関連が見出されていることは、思春期の生活様式を見直す上で大切であると思われました。