認知症になり易さは健康的な生活で修正可能か?

遺伝か? 環境か? 疾患の原因を考える時、いつも考えるテーマです。
現在、様々な病気へのなり易さを遺伝的に知る方法があり、polygenic risk score:多遺伝子性リスクスコアとして表現されますが、こうした要因がある場合は、自分で生活上いくら気を付けても無駄なのかが気になるところです。
今回は認知症に関する遺伝的リスクと生活様式の組み合わせで、どのように認知症の発症リスクが変化するのか調べた研究をご紹介します。
Association of Lifestyle and Genetic Risk With Incidence of Dementia
生活様式と認知症発症に関する遺伝的リスクとの関連
196383人(平均64.1歳、女性52.7%)が対象となり、概ね8年間の経過を調査されました。
認知症発症の割合は
①遺伝的リスクが低い+健康的な生活:0.56%