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水道水のフッ化物と知能低下の関連

もりさわメンタルクリニック

齲歯(虫歯)の予防に有効な手段として水道水へのフッ化物の添加を行っている国があります(日本ではフッ素の量に関して、0.8mg/L以下、厚生省令による水質基準)。

日本口腔衛生学会でも水道水フッ化物添加法は推奨されており、フッ化物の添加の有用な面が認められています。

今日は妊娠中のフッ化物摂取による出産後の児への影響について、IQの側面から調べた研究をご紹介します。

カナダにおける妊娠中のフッ化物暴露と児の知能指数との関連

512組の母子(登録時の母平均年齢:32.3歳)が対象となりました。

まず、水道水にフッ化物が添加されている地域では妊娠中の尿から検出されるフッ化物濃度が高く、フッ化物濃度が高いほど児のIQ(3~4歳で測定)が低下する傾向があることが分かりました。

知能テストにおける数ポイントの低下が実生活においてどのような意味を持つのか不明な点も多いのですが、他の明らかな影響因子(交絡因子)が見つからない状況では、フッ化物が神経発達に何らかの阻害要因になっている可能性が考えられました。

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