不適切な養育(マルトリートメント)と対人距離、接触による不快


以前、マルトリートメント(不適切な養育)という言葉が、「子どもの脳を傷つける」要因として話題になりました。

今回は、身体的虐待、性的虐待、ネグレクト等のマルトリートメントが、成人後の対人距離や手の接触による反応に、どのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。

Association of Childhood Maltreatment With Interpersonal Distance and Social Touch Preferences in Adulthood

子ども時代のマルトリートメントと対人間距離、社会的接触の傾向

92人の薬物を服用していない成人(64人が女性)が調査の対象となりました。この中には高・中・低レベルのマルトリートメントを受けた体験者が入るように構成されました。

結果として、高レベルのマルトリートメントの経験者は、対人間距離を大きくとる傾向があり、早い速度の手の動き(20cm/ s)による接触で不快が大きいことが示されました。

具体的な所見の例としては、高レベルのマルトリートメント経験者では、早い速度で触れられることにより、機能的画像検査で確認できる感覚野の過剰な活性化が認められました。

このような客観的な知見が積み重ねられることにより、子ども時代のマルトリートメント体験者が感じる対人的な不快感や社会機能の障害に対する評価や対処のヒントが得られることが期待されました。

#児童青年精神医学 #マルトリートメント

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