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普段の脳活動で抗うつ薬の効果を予測する


うつ病の原因の一つとして、感情の処理や遂行機能、報酬に対する反応する神経ネットワークの機能変化が指摘されて来ました。

今回は、抗うつ薬投与前の脳の機能により、抗うつ薬への反応(効果の有無)を予測できるかを調べた研究をご紹介します。

脳の機能的パターンがうつ病における抗うつ薬の効果に与える影響

279人のうつ病患者について、治療前の脳の機能を表す画像を調べ、8週間の抗うつ薬(セルトラリン)による治療効果との関連を調べました。

結果として、治療前における脳機能の状態と抗うつ薬の効果は明らかな関連を示していました。

具体例として、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)と呼ばれる、特に注意や関心を示したりしていない時における安静時の脳の活動が活発であるほど、抗うつ薬に対する反応が良好であることが示されました。

このような画像データにより、抗うつ薬への反応を予測したり、うつ病の基礎的な病理が分かることで、より治療が有効に行える可能性があるように思われました。

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