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もりさわメンタルクリニック

オメガ3脂肪酸はうつ病の治療に有益である


うつ病の治療にとって食事内容が重要であることは繰り返し述べられていますが、今回国際的な栄養療法に関する団体(International Society for Nutritional Psychiatry Research :ISNPR)が提案するガイドラインで、オメガ3脂肪酸の摂取が、うつ病の補助療法として推奨されることになりました。

ISNPRガイドラインにおいて、うつ病治療でオメガ3脂肪酸が推奨された

オメガ3脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)はイワシ、サンマ、サケ、マス、ブリ、マグロなどの魚類に含まれていることで知られる海洋性の脂肪酸で、EPAやDHAとして薬品やサプリとして商品化されています。

これらの食品や薬品、サプリを摂取るすることで、抗うつ薬の効果が高まることが知られています。

推奨されているのは補充的役割としてであり、決して、これらの栄養分が治療の中心的な役割を果たす抗うつ薬等の薬剤の代わりになるという意味ではないことに注意が必要であると思われます。

また、オメガ3脂肪酸を定期的に摂取することでうつ病に対する予防的効果や症状の再燃を防ぐ効果も期待できると言われています。

しかし、摂取する脂肪酸の品質も重要とされているため、サプリで摂取する場合には内容に信頼が置けるのか検討を要すると思われます。

具体的に補充療法として、EPAの総量で1日に1~2gの摂取を最低8週間続ける必要があるとされています。

精神疾患の治療・予防のため、栄養全般に気をつける必要があるのかも知れませんが、まず魚類などで良質の脂肪酸を摂取することから始められると良さそうです。


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