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抗血栓薬はアルツハイマー病でも有効かもしれない


抗血栓薬は血管内の血栓形成を予防することによって、脳梗塞などの血管イベントを減少させることが主な役割とされています。

よって、梗塞性の病変などが主な原因となる血管性認知症に対しては有効であると考えられてきましした。

今回は、アルツハイマー病に関しても、抗血栓薬であるダビガトラン(商品名:プラザキサ)の長期投与が有効ではないかという内容の論文をご紹介します。

Long-Term Dabigatran Treatment Delays Alzheimer’s Disease Pathogenesis in the TgCRND8 Mouse Model

アルツハイマー病のマウスを用いた研究で。1年間の抗血栓薬投与による変化が調べられました。

迷路を用いた検査成績、脳の血流、血栓の材料となるフィブリン、アルツハイマー病の病態に関与するアミロイドの蓄積、血液脳関門と言われる脳を脳外からの物質から守るしくみについて分子/細胞レベルで、経過観察が行われました。