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妊婦の摂食障害と妊娠・出産合併症の関連


妊娠中は食の嗜好が変化し、異食に近い状態がみられたり、摂食量においても変動が多い時期です。

また、摂食障害は比較的若い女性に認められることが多いとされていますが、妊娠との関連については十分に分かっていません。

今回は妊娠中あるいは以前に摂食障害に罹患したときに、妊娠中や出産後にどのような影響を認めるか調べた研究をご紹介します。

妊娠期の摂食障害の妊娠・出産に関連する予後に与える影響

スウェーデンにおける研究で、2003年1月から2014年12月に出産した7542人の摂食障害を伴う妊婦(食思不振症2769人、大食症1378人、特定不能3395人)と対照としての摂食障害を伴わない1225321人が調査の対象となりました。

全体的な結果として、すべてのタイプの摂食障害は妊娠合併症、出産時や乳児の合併症を増加させることが分かりました。

例として、妊婦の摂食障害全体は早産のリスクを1.3~1.6倍に増加させ、妊娠中の食思不振症は貧血のリスクを2倍にし、その他にも低出生体重や小頭症等の出生した児に与える影響も認められました。

最も強く影響していたのは妊娠中の摂食障害ですが、上記の中には以前の既往についても影響を認めるものがあり、妊婦の病歴に摂食障害を認めるときには、特に綿密な合併症に関する観察を要するものと思われました。

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