統合失調症は乳がんのリスクとなるか?


以前から、統合失調と乳がんの合併の高さについては話題になることがありました。

しかし、そこに何らかの因果関係があるのか明らかではありません。

今回は、多くの対象者の遺伝子上の背景を調べ、統合失調症と乳がんとの間に共通の遺伝的特徴があるのか、そして両者の因果関係の有無について調べた研究をご紹介します。

Is Schizophrenia a Risk Factor for Breast Cancer?—Evidence From Genetic Data

統合失調症4万人人と乳がん12万人の遺伝的データが分析され、その関連が調査されました。

結果としては以下のことが示されました。

①統合失調症と乳がんとは共通の遺伝的背景を共有している

②統合失調症⇒乳がんの方向では、因果関係に認められる統計学的影響の証拠がある

以上のことから、そのメカニズムまでは分からないまでも、少なくとも統合失調症と乳がんは遺伝子でつながっているということが考えられました。

まずは、統合失調症の患者さんで乳がんを思わせる訴えや所見に敏感になりたいのと、(論文内の議論でもありましたが)これは乳がんの発症メカニズムを知る上でも大きな道標になりうる研究であると思われました。


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