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自閉症スペクトラム障害にうつや不安が合併する割合について


以前から自閉症スペクトラム障害にはうつや不安が合併しやすいことが指摘されていますが、実際にどのくらいの割合で生じるのか、詳しいところがはっきりしていません。

今回は、自閉症スペクトラム障害におけるうつ病、病的な不安、双極性障害に関して、一般人口と比較してどのくらい発症リスクが異なるのか調べた大規模な研究についてご紹介します。

Association of Comorbid Mood and Anxiety Disorders With Autism Spectrum Disorder

1976年から2000年にミネソタのオルステッド郡で生まれた31220人が調査の対象となりました。

このうち、1014人がASD(自閉症スペクトラム障害)が診断を満たし、他の条件をそろえた健常者との間で発症リスクについての比較を行いました。

結果として、双極性障害9.34倍、うつ病2.81倍、不安障害3.45倍で発症リスクが高いことが示されました。