ADHDによる生活の質の変化は、どのような領域に出やすいのでしょうか?
今回はかなり遡りますが(2010年)、ADHDによる生活の質に対する影響について、影響が出やすい領域や影響を促進する要素などについて複数の研究を調べた結果(システマティック・レビュー)をご紹介します。
The quality of life of children with attention deficit/hyperactivity disorder: a systematic review
ADHDの子どもにおける生活の質
ADHDの診断を受けた子どもの生活の質を内容として含む研究36本が調査の対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・ADHDの生活の質に対する影響について、心理/社会的領域・達成感・自己評価の領域で、特に顕著な影響を認めました。
・本人の評価は、両親よりも良く、必ずしも他者より機能面で劣っていると考えてはいませんでした。
・症状の程度が著しいほど、合併する精神状態の悪化やストレス要因がある方が、影響が大きくなっていました。
要約:『ADHDの生活の質に対する影響は大きいが、立場による評価の違いや影響の大きさを左右する要因が存在する』
症状自体の軽減だけでなく、生活の質の評価を左右する要因について検討する必要を感じました。
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