ADHDに特徴的な脳の活動低下


ADHDでは脳の一部に機能低下が生じていることが指摘されていますが、今回は課題による活性化が起こる部位の範囲について、ADHDの特徴を調べた研究をご紹介します。


Task-generic and task-specific connectivity modulations in the ADHD brain: an integrated analysis across multiple tasks

ADHDにおける、課題によらない、あるいは課題による脳の機能的連絡変化


8~27歳のADHD(89人)、ADHDではない兄弟姉妹(93人)、健常者(93人)が研究の対象となりました。


活性化される機能的連絡(以下、コネクションと記載)を一つの課題だけで活性化するコネクション、複数で活性化するコネクション、全ての課題で活性化するコネクションに分けて、ADHDのコネクションの活性化様式の特徴を調べました。


結果として以下の内容が示されました。

①ADHDでは全ての課題で活性化するコネクションが少なく、一つだけで活性化するコネクションが多くなっていました。

②ADHDでは一つの課題で活性化するコネクションの活性化の度合いが、健常者の場合よりも大きくなっていました。

③ADHD患者の兄弟姉妹では、ADHDと健常者の中間的な性質を持っていました。


つまり、“ADHDでは活性化されるコネクションが課題によって限定されており、活性化される場合にはそれを補うかのように大きく活性化する”ことが示されました。


ADHDでは、特定の課題による刺激で限定的に脳が働き、それがアンバランスさにつながっている様子が伺われました。

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