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ADHDの薬物療法は生活の質を高めているだろうか?

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

ADHD診断の次に薬物療法を行うかという選択について迷うことも多いと思われます。


今回は、薬物療法が健康関連の生活の質(health-related quality of life)を高めるかどうかを調べた調査(システマティック・レビュー)をご紹介します。


Systematic review of quality of life and functional outcomes in randomized placebo-controlled studies of medications for attention-deficit/hyperactivity disorder

生活の質に関する系統的文献調査とADHDの薬物療法による機能的変化


ADHDによる症状や生活の質に関する内容を含む研究34本が分析に含まれました。


結果として、以下の内容が示されました。


・偽薬を対照として、症状や生活の質、機能を調べたときに、ほとんどの研究では改善が明らかでした。


・有効性は、非刺激薬よりも中枢刺激薬の方が、生活の質・機能よりも症状自体についての方が、成人よりも子どもや思春期においての方が、高くなっていました。


要約:『ADHD治療薬は種類や注目する領域・年代によって異なるが、生活に与える有効性がある可能性が高い』


依存性や副作用などにも注意が必要ですが、生活の質や機能に対する影響が大きい場合には、薬物療法の適応も考慮するべきであると思われました。




もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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