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執筆者の写真もりさわメンタルクリニック

ADHD治療薬の胎児への影響

◎要約:『ADHD治療薬(メチルフェニデートとアトモキセチン)を服用しても、胎児に対して明らかな影響はない可能性が高い』





今回は、主なADHD治療薬(メチルフェニデートとアトモキセチン)に関して、胎児への影響を調べた研究(メタ・アナリシス)をご紹介します。


妊娠中のメチルフェニデートとアトモキセチン、胎児への影響の可能性

Methylphenidate and Atomoxetine in Pregnancy and Possible Adverse Fetal Outcomes

A Systematic Review and Meta-Analysis



ADHD治療薬の胎児への影響を調べた10本の研究(約1650万人の妊娠中の女性を含む)が分析の対象となりました。


ADHDに罹患しており、妊娠中も「ADHD治療薬を継続した場合」について、以下の内容が示されました。


・ADHDに罹患して「ADHDを服用していない場合」に比較して、先天性の形成異常や流産の起こる可能性に大きな違いはありませんでした(オッズ比:1.14倍)。


・ADHDに罹患していない女性にに比較しても、異常の起こる可能性に大きな違いはありませんでした(オッズ比:1.19倍)。




少なくとも先天性の形成異常や流産といった事象に関して、ADHD治療薬は大きな影響を及ぼさないという結果でした。

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