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COVID-19の精神神経領域における後遺症状


COVID-19の急性症状を経験した後、精神神経領域の症状が出現することがあります。


今回は、COVID-19後遺症に関して、どのような精神症状が起きるのか、その内容に関して調べた研究をご紹介します。


Neuropsychological, Medical, and Psychiatric Findings After Recovery From Acute COVID-19: A Cross-sectional Study

COVID-19の急性症状の後に現れる神経心理学、身体医学、精神医学領域での所見


COVID-19の急性症状を経験した60人が対象となり、6~8ヶ月後の神経心理学的検査、精神神経症状確認を行いました。


後遺症状について治療を求めている32人と、治療を求めていない28を比較して、検査結果や症状について比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・後遺症状のある人では、注意機能や処理速度、記憶、遂行機能低下の割合が多くなっていました(後遺症状のある人で38%、ない人で14%)。


・後遺症状のある人では、高度の抑うつ、不安、疲労、PTSD、機能障害、生活の質低下が生じていました。


・インターロイキン-6やCRPのような炎症の生物学的指標と後遺症状の数、種類が関連を示していました。


要約:『COVID-19の後遺症状がある場合には多くの認知領域で低下が起こる可能性があり、炎症マーカーと関連している可能性がある』


COVID-19の後遺症状について、軽度の炎症が残存している可能性も含めて、今後の検証が期待される内容でした。


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