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COVID-19感染後の認知能力低下


COVID-19感染後に記憶力や注意力・遂行能力に低下を実感することが報告されており、(正式名称ではありませんが)“ブレインフォグ”と呼ばれることがあります。


今回は、この“ブレインフォグ”について、実際に身体の変化が起こっていないか、脊髄液の所見から調べた研究をご紹介します。


COVID-19感染後の認知症状における危険因子と脊髄液の異常所見


COVID-19感染後に認知症状が出現した22人(平均41歳)と、比較対照としてCOVID-19感染後に認知症状が生じなかった10人が研究の対象となりました。


認知症状が出現した人のうち、43%は感染後の1ヶ月以上してから、29%は2ヶ月以上してから、認知症状が生じています。


認知症状が生じたグループは、生じなかったグループに比較すると、以下のような特徴をもっていました。

①脳卒中の危険因子や、軽度認知障害・うつ症状等の認知的な危険因子を感染以前にもっていた場合が多い(認知症状ありの場合:平均2.5個、なしの場合:平均0個)。

②蛋白濃度の上昇などの脊髄液の異常所見が認められた割合が多かった(認知症状ありの場合:77%、なしの場合:0%)。


つまり、“COVID-19感染後の認知能力低下を来す場合には、元に認知的危険因子を持っている場合が多く、脳脊髄液上の異常所見が認められる割合が多い”と言えそうです。


この“ブレインフォグ”に関しては、心理的要因についても議論されていますが、何らかの身体的異常が生じている可能性も考えられました。


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