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CPAP(持続陽圧呼吸療法)の活動性への効果


睡眠時無呼吸には循環器疾患が合併することが多く、少なくとも初期には昼間の活動性を保ち、全身状態を維持する工夫が必要です。


今回は、CPAP(持続陽圧呼吸療法)を行うことで、循環器疾患を伴う無呼吸症候群に罹患した人の活動性がどのように変化するのか調べた研究をご紹介します。


CPAPが心血管疾患を伴う睡眠時無呼吸の身体的活動性を改善する


今までに行われた無呼吸症候群(心血管疾患合併)の調査:Sleep Apnea cardioVascular Endpoints (SAVE) trialのデータを用いた研究で、心血管疾患を伴う睡眠時無呼吸症候群に罹患した2,987人(45~75歳)が対象となりました。


ほぼ同数ずつのグループにわけて、CPAPを追加した場合と追加しなかった場合とを比較しました。


結果として以下の内容が示されました。

①CPAPを用いた場合には約20%活動性が向上していました。

※Godin-Shepard Leisure Time Exercise Questionnaire (LTEQ)という尺度で平均7.3⇒8.7の向上)

②CPAPを用いた場合では、身体的活動の困難が軽減し、推奨された活動性がより多くの人で保たれていました。


つまり、“心血管疾患を伴う睡眠時無呼吸症候群では、CPAPを用いることにより、睡眠障害だけではなく、昼間の活動性も向上させる”ことが示されました。


睡眠時無呼吸症候群は多くの場面で、生活の質に影響する疾患であり、CPAPを加えることで身体的活動の側面で良い影響を与えることが分かりました。

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