
MDMAと心理療法との併用がPTSDの治療に有用であるという指摘があります。その他にも、有効な領域が指摘されており、応用が広がりつつあります。
今回は、MDMAとメタンフェタミンについて、会話中の連帯感を高めるのではないかという研究をご紹介します。
Drug-induced social connection: both MDMA and methamphetamine increase feelings of connectedness during controlled dyadic conversations
薬剤に誘導された社会的つながり: MDMAとメタンフェタミンが会話中の連帯感を高める
MDMAについては18人、メタンフェタミンについては19人が試験の対象となりました。
実薬と偽薬を服用し、面接で会話中に生じる連帯感(connectedness)と“愛情ホルモン”と呼ばれることのあるオキシトシン濃度を調べました。
結果として、以下のことが分かりました。
・MDMAとメタンフェタミンの両方で、(偽薬と比較して)会話における連帯感は強くなっていました。
・MDMAとメタンフェタミンの両方で、(偽薬と比較して)オキシトシンの濃度は高くなっていましたが、連帯感との関連を示していたのは、MDMAのみでした。
要約:『MDMAとメタンフェタミンの服用で、対人的なつながりの感覚を促進できる可能性がある』
依存に注意が必要な物質ですが、対人的連帯感の喪失や孤独感に有効である可能性が考えられました。
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