
PTSD(心的外傷後ストレス障害)が認知症のリスクになることが指摘されてきました。
今回は、実際どのくらいリスクを上昇させるのかについて調べるために行われた複数の研究を統合したメタ・アナリシスをご紹介します。
認知症危険因子としての心的外傷後ストレス障害
2019年10月までに行われた縦断的研究(時間的な経過を追った研究)について9つのデータベースから検索しました。
結果として、同定されたすべてのデータを用いた分析で、PTSDがあった場合61%の認知症リスクの上昇が認められました。
また、研究の中でも2つの一般人口(他の研究では退役軍人を対象)を対象とした蓄積データを使った分析では、ほぼ2倍のリスク上昇がありました。
研究結果には幅がありますが、全体として大きなリスク上昇を認めており、今後どのようなしくみによって認知症を惹き起こすのか、メカニズムの解明も含めた研究が期待されます。
#認知症 #PTSD
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