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rTMSによる両側高頻度刺激で統合失調症の陰性症状が改善するか?


統合失調症の感情鈍麻・無為自閉等の陰性症状では、特に脳の前頭葉における機能低下が指摘されてきました。


今回は、両側背外側前頭前野(DLPFC)への高頻度rTMSで統合失調症の陰性症状が改善するかを調べた研究をご紹介します。


統合失調症の陰性症状に対するrTMSの効果を調べた臨床試験


陰性症状が優勢の統合失調症の患者100人を、rTMSを行うグループと偽刺激を行うグループにランダムに振り分けました。


rTMSのうつ症状に対しては通常左側DLPFCが部位として選択されますが、今回の試験では両側でかなり高頻度(20Hz)の刺激方法が用いられています。


合計20回を4週間に渡って行い、4ヶ月間の経過観察(うつ症状の除外にCDSS、陰性症状の評価にSANSを使用)を行いました。


結果として、陰性症状のうち失感情、発語低下、意欲低下、注意力低下においては明らかに改善を認めていました。


つまり、“rTMSによる両側DLPFCの高頻度刺激は、陰性症状を継続的に改善する可能性がある”と言えそうです。


薬物療法で十分な効果を認めなかった場合に、付加する治療法として選択肢の一つとなる可能性を感じました。

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