腰痛には原因が不明であるものも多く、日常生活への影響が大きい状態で慢性的に経過することがしばしば認められます。
今回、FDA(アメリカ食品医薬品局)でVR(仮想現実)を用いた装置が、腰痛軽減のための治療機器として認可を受けました。
FDAによって認可。EaseVRxは初めて、そして唯一のFDAによって認可された体感型VR疼痛治療で、慢性腰痛の補助的治療として適用を取得しました。
このEaseVRxという装置は上記メーカーサイトの写真にあるようにモニタが付属したヘッドセットとコントローラーから成ります。
この装置で提供されるプログラムは56回のセッション(2~16分)から構成され、深いリラクゼーション、意識の方向変化、身体感覚の自己認識等をもたらすとのことです。
認可の根拠となった臨床試験では、参加者の66%で30%以上の疼痛軽減を体験し、46%の参加者では腰痛が半分以下となっていました。
マインドフルネスのがん性疼痛への効果の大きさをみても、身体への直接的なアプローチではなく、このような認知の修正から大きな疼痛軽減をもたらす仕組みが注目されているようです。
Comments