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ウェブ上のニュースで高齢者施設で飼われているアイボ(AI搭載のソニー製愛玩犬)を見ました。入所者の方たちがアイボを愛おしそうに撫で、それにアイボが応えて嬉しそうな顔で尻尾を振っているのを見ていると、アイボの開発者がペットとしての機能を見事に抽出し、再現することに成功しているように私には見えました。

Psychiatric Servicesという医学誌で、治療成績の良好な携帯端末のアプリケーションについて紹介されていました。結論の一部は以下のようになっています。

“The mHealth intervention showed superior patient engagement and produced patient satisfaction and clinical and recovery outcomes that were comparable to those from a widely used clinic-based group intervention for illness management.”(mHealthというアプリケーションによる治療は、治療への高い導入割合、患者満足度、そして良好な治療成績をおさめた。そして、それらはクリニック広く行われているグループ療法と同等の結果であった)

 

今回の研究の対象となっている症状は統合失調症の幻聴など、かなり重篤な症状も含まれており、これらの精神病性の症状にも対応できるよう工夫されたソフトのようです。

例として認知再構成、注意そらし、仮説による試行を用いた幻聴への対処/ 行動の活性化、リラクゼーション、支持的内容を含んだうつや不安への対処/ 睡眠健康法、リラクゼーション、健康に関する心理教育などの機能が含まれており、これらの機能を毎日、いつでも必要に応じて使いながら、自己の状態を評価していくようです。

 

こんな多岐に渡る内容を一対一の面接で毎日、患者さんの必要に応じて行うのは非常に困難だと思います。しかし、それが患者さんといつも一緒に「いる」アプリケーションなら実現できる……。

研究の結果をみる限り、精神療法上はマイナスに思える対人的交流がない点も、治療導入においては、かえってプラスに働くのでしょう。

人間同士の対話による治療が本来の姿であるから、こうした技術は“ニセモノ”であると拒否反応を示さず、高い機能をもつ新技術については優れた部分を取り入れて患者さんにより良い結果を提供できるようになりたいと思いました。

 

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