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原因の分からない痛みについて

 

今日は日本精神神経学会の最終日で、森田療法に関する発表を聞きました。その中で特に慢性的な痛みに関する発表が印象的でした。

検査をしても何も異常がないのに、いつまでも痛みがとれないことがあります。
ケガ等のきっかけはあることも、ないこともあります。でも、そのきっかけになる出来事の影響では説明できないほど強く、長く痛む時、原因が不明ということになります、

痛みを感じるとき、人はその痛みの改善を求めて様々な方法をとります。
休養やストレッチ、マッサージ、温泉、薬局で売っている塗り薬や湿布を試したり、医者に行く場合には痛みの部位や性質に合わせて内科や外科・整形外科・脳神経外科・婦人科、泌尿器科等ほとんど全ての科の受診があり得ると思われます。
でも、心療内科や精神科を受診される方はほとんどいません。他の方法や身体領域の科ではどうしても痛みが治まらなかったとき、こころや精神の原因を考えることになるのでしょう。

特に、気分の落ち込みと痛みは併存することがめずらしくなく、治療を行っていると精神状態が改善してくるにしたがって痛みの症状が改善してくることを多く経験します。

心療内科・精神科で使われる薬のうち、抗うつ薬や抗てんかん薬が有効とされていますが、心理的な対応が成否を握ることも少なくありません。

冒頭の「森田療法」は、そのような身体症状の背景にある心理的要因に対応する方法として知られています。

非常に大まかに説明すると、中心的な考え方として、症状の成立に①「とらわれ」の機序や②「かくあらねばならない」という構えを想定しており、(本来もっと広い考えや方法を含みますが)痛みなどの症状をなくすことを目指すのではなく、症状はありながらも活動を促していくことで、症状とのつきあい方を体得していくことを含んでいます。

症状を消すのではなく、つきあい方を学ぶ……。

消極的に聞こえてしまうかもしれませんが、そのような対応が結果的に痛みなどの身体症状を軽くしていきます。

生物学的基礎については未だに不明な点も多いですが、人間が目的に向かって行動することには、鎮痛薬でも軽減できない痛みを癒す力があるようです。

 

 

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