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『マイネーム・イズ・ハーン』

 

本日は映画の紹介をします。

 

『マイネーム・イズ・ハーン』という“アスペルガー障害”の診断を受けた男性が主人公の映画です。

 

かつての診断名である“広汎性発達障害”の中でも、知的や言語的に遅れがみられない場合に用いられた障害(症候群)名です。

 

また、正確さよりは、分かり易さを重視して大まかに言うと、人との関わりは苦手・行動は奇妙だけど、勉強や会話は(しようと思えば)ちゃんとできる、そんな場合につけられていた病名です。

 

今は似た病態の全体を“自閉症スペクトラム障害”と呼んでいるので、用いられない名前になりました。

 

映画の内容について若干の説明をさせてください(話の重要な展開を含むので、知りたくない方は次の段落をとばして読んでください)。

 

インドで生まれ育った“アスペルガー障害”の青年ハーンが、母の死をきっかけにアメリカにやってきます。“アスペルガー障害”特有の症状のため多くの挫折を経験しながらも、積極性を失わないハーンは徐々に周囲から受け入れられるようになっていきます。そんな中で出会った女性マンディラと結婚し、その女性の息子(ハーンにとっては義理の息子)との3人で幸せな家庭生活を送るようになります。そんなとき、ニューヨークでの大規模テロが発生しました。結婚後は“ハーン“”というイスラム教徒の名前になっていた息子が、学校でいじめに会い、死んでしまいます。息子の死後、結婚を後悔したマンディラから責められたハーンは、あることを決心し、アメリカ横断の旅に出ます。……

 

この映画の中では、アスペルガー障害の特徴がやや強調されて演じられています。“アスペルガー障害”の診断を受けたことのある方の中には、「(自分と)全く違うんだけど……」という感想をもたれることも多いと思われます。

 

しかし、基本的には強い特性をもちながら、周囲との関わりを続ける中で理解を得て、適応が進むという理想的な経過が描かれています。

 

理想化され過ぎた内容に「こんなことはあり得ない」ということの連続かもしれませんが、登場人物の大半が愛情に溢れた人々である物語自体に大きな魅力があるので、徐々に展開に引き込まれていきます。

 

個人的には、家族って何だろう? 人を愛することってどういうことだろう? そんな疑問に対する答えの感触を、ハーンの行動や言葉から感じることができたような気がしました。

 

大きく気持ちを揺さぶるドラマになっています。おすすめです。

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