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児童期の精神疾患と感染症との関連

 

精神疾患と感染(免疫)との関連が示されることがあります。原因が不明の機能性精神疾患の代表とも言える統合失調症でもさまざまな影響する要因が示され、実は感染症の影響も大きいのではないかという説があります。

 

今回は特に児童期の精神疾患と先行する感染症との関連について調査したデンマークの大規模な研究についてご紹介します。

 

A Nationwide Study in Denmark of the Association Between Treated Infections and the Subsequent Risk of Treated Mental Disorders in Children and Adolescents

児童思春期における感染症とその後の精神疾患との関連に関するデンマークの全国調査

1995年から2012年の間に生まれた100万人以上の子どもが対象となりました。

 

入院を伴うような重症の感染症を発症した子どもでは、その後精神疾患を発症するリスクが1.8倍、入院までには至らなくとも抗生剤治療を必要としたケースでは1.4倍となっていました。

 

特に関連が大きかった精神疾患の例をあげると統合失調症、強迫性障害、パーソナリティ障害、精神遅滞、自閉症スペクトラム障害、ADHD等が含まれます。

 

このような結果は、感染症あるいはそれに反応した免疫系の脳への影響の可能性を示すかもしれません。しかし、即座に因果関係を表すものではないと考えられます。

 

論文の中でも感染症は交絡因子(原因そのものではなく、原因となる条件と一緒に存在しやすい因子)である可能性もあり、別の要因(社会経済的な状況や遺伝等)が真の原因である可能性が述べられていました。インパクトの強い結果ですが、今後も慎重な分析が必要であると思われました。

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