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娘が学校に行きません 親子で迷った198日間 野原広子著

 

小学校5年生の娘さんがある日突然学校に行かなくなってからの198日間を描いたエッセイ漫画です。

 

「えっ昨日まで行けてたのに、どうして?」

 

多くの親御さんが持たれる疑問です。

この漫画に登場する娘さんも、後から担任の先生からきいたところでは、グループで仲間外れにされたというきっかけがあり、ずっとがまんを重ねた末の不登校だったようですが、そんなことは知らない親からすると、「どうして!?」という思いが強く出てしまいます。

 

この本では、お母さんの当初の「どうして!?」という疑問や怒り、期待や不安、裏切られた気持ちや絶望が丁寧に描かれています。

 

「どうして!?」と「……でも、一番つらいのは本人なんだから」という言い聞かせるセリフが繰り返されます。

 

漫画がすべて4コマで描かれているのと、シンプルでかわいい絵柄なので、疲れた時でも読めるような気がします。

 

そして、時々挿入される「母と娘の気持ちバロメーター」がイベントと気持ちの浮き沈みを分かりやすくしてくれています。自分や子どもの状態を、「今はこれくらいの状態かもしれない」と客観的にみるのに役立つことがあるかもしれません。

 

この本で、特に印象的なのは、誰も「悪役」や「犯人」がいないということです。援助者の多くが、それぞれの立場で本人のことを考え、全員で支えている状態が描かれています。車から降りようとしない本人を「まずは生きる喜びを見つけようか」と言って、優しく保健室に連れて行ってくれる保健の先生や、「お母さん、焦らずにいきましょう」とにっこりとしてくれる校長先生や、保健室にいる本人に毎日折り紙を折って持ってきてくれる幼馴染の男の子や……。全員がとてもありがたい存在に思えます。

 

最初の登場人物の説明図が本人とお母さんを取り囲むようにして描かれていますが、これがこの本の全体を良く表しているように思います。

 

不登校に取り組まれているご家族が勇気をもらえる内容と感じました。

 

 

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